情操教育とは何か?
一言でいうと≪社会を生きていくために、必要な能力や豊かな心(感性)を育てること≫だと私たちは考えます。
情操教育をすると何が良いのか?
情操教育は4つに分類されています。
- 科学的情操教育
- 美的情操教育
- 道徳的情操教育
- 情緒的情操教育
4つの分類の内容と期待される効果を見ていきましょう。
1. 科学的情操教育…『どうして』『なんで』『知りたい』という知的好奇心を刺激し育てる
- 知的好奇心を満たす経験をすると、「学ぶことが楽しい」と感じられるようになる
- 自ら積極的に勉強や学習に取り組める
- 自分で考える力が身につく
◆期待されること…主体的に考えて行動ができるようになる
2. 美的情操教育…素直に「美しいと感じる」心や「感動する」心を育てる
- 心を動かされる経験をすると、豊かな感性や個性、想像力などが育つ
- 自己表現を行う際の美的センスも養われ、自分の想像力・創造力に自信をもてる
- 芸術への興味関心を高めることで、勉強や仕事以外にも打ち込めるものができる
◆期待されること…豊かな心を持てるようになる
3. 道徳的情操教育…「他の人を思いやる心」や「物事の善悪を考える力」を育てる
- 他者に配慮する心や善悪を判断する力が身につくため、良い方向に自分で考えて行動できる
- 協調性や社会性が養われるため、学校生活や社会生活を上手にこなす力も身につく
◆期待されること…社会と関わるための常識や適応能力が身につく
4. 情緒的情操教育…地球上のあらゆる動物・植物の「命を大切に感じる心」を育てる
- 自分、家族・友達・先生等の周囲の人々、地球上のあらゆる命を大切に感じるようになる
- 自分の命だけでなく、他者や自然界の生物の命も大切にできる
- 相手を尊重・尊敬できる心を養える
◆期待されること…自己肯定感を高め、自他共に大切にする心が持てるようになる
他にも、成功体験を積む、身体を動かして心身が健やかになるなど、あらゆる角度から考えることができます。
具体的に何をしたらいいの?
様々なことが情操教育に繋がりますが、一例を挙げておきます。
- 体操やバレエ教室など体を動かす機会を作る・親子で休日に公園で体を動かして遊ぶ
- キャンプ・山登り・つりなどの体験したり、動物園や水族館などの施設に行くことで、自然や生き物と触れ合う
- 動物や虫などの生き物を飼う
- 美術館やコンサート、人形劇などを通して、芸術や文化に触れる
- お墓参りや初詣などの家族行事に参加する
- 親子で会話を楽しみ、子どもの主張に耳を傾け、肯定してほめる機会を設ける
- ピアノや楽器を演奏したり、歌を歌ったりして音楽を触れる
- お絵描きや粘土など、自分で創作する
- 絵本の読み聞かせをする
最後に
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、意外と身近なものとして捉えて頂けたのではないかと思います。
情操教育について、少しでもご理解頂けていたら嬉しいです。
何も難しいことをする必要はなく、ささいなことでも情操教育に当てはまります。
大切なのは『子どもたちが目を輝かせて取り組み、さらに心が満たされることで、意欲が沸き世界がどんどん広がっていくこと』です。
子どもたちは一人ひとり潜在能力を高く秘めています。その力をうまく引き出すためには、私たち大人がどのように子どもたちと関わっていくかが重要です。
私たちもできることから、子どもたちの豊かな心を育てる取り組みをしていきます。
また、『これからの社会を担っていく子どもたちが、より自分らしく社会と関わり生きていくための支援』につながるきっかけになればいいなと思います。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
※本記事は、以下のWebページを参考に作成しています。
https://hoiku.mynavi.jp/contents/hoikurashi/childminder/knowledge/7468/
https://www.aeon.co.jp/column/20190327/
https://www.hoikuplus.com/post/usefulnurtureinfo/1568
https://chiik.jp/ebpfe/